祝融しゅくゆう
Zhù-róng
中国神話に登場する火と南方を司る神。また夏の神だともされる。「山海経」の海外南経などに言及される。それによれば人間の頭に獣の体、といった姿をしており、両龍(二匹の龍)に乗るという。また「春秋左氏伝」によれば、顓頊の子「犁」が祝融だという。ある伝承では水神共工とどちらが強いかを決めるために力比べをし、見事に共工を打ち負かしている。これを恥じた共工が怒りのあまり不周山に頭を打ち付けたところ、不周山は天を支える柱の一つだったので、これが崩れ大地が欠けてしまったという。
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祝融
「山海經(せんがいきょう)」(不明)より
ページ:v03p008
郭璞(伝)著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : public domain南方祝融 獸身人面 乘兩龍 火神也