衆宝王菩薩しゅほうおうぼさつ
Prabhūta ratna rāja
仏教において二十五菩薩に数えられる菩薩の一尊。「珠宝王菩薩(しゅほうおうぼさつ)」とも呼ばれる。また「千手陀羅尼経」にある「宝王菩薩(ほうおうぼさつ)」は同体と考えられる。サンスクリット名を「プラブータ・ラトナ・ラージャ(Prabhūta ratna rāja)」('豊富な宝の王'の意)と言い、七種珍宝(金、銀、瑠璃などのこと)をはじめとした一切の至宝を得る菩薩とされる。二十五菩薩中の尊容は、天衣をまとい鐃(にょう=銅鑼のような打楽器)を持ち蓮の上に立つか、あるいは座った姿で表される。
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衆寶王菩薩
「増補諸宗 佛像図彙(ぞうほしょしゅう ぶつぞうずい)」(1900)より
ページ:v02p012
土佐秀信著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : public domain二十五菩薩の一尊として。