獅子吼菩薩ししくぼさつ
Siṃhanāda
仏教において二十五菩薩に数えられる菩薩の一尊。同訓で「師子吼菩薩」とも書く。サンスクリット名を「シンハナーダ(Siṃhanāda)」といい、「獅子の咆哮」を意味することから獅子吼菩薩、あるいは「獅子吼観音(ししくかんのん)」と称する。獅子吼は決定(けつじょう=信じて疑わないこと)の説法を表し、獅子の咆哮によってあらゆる獣たちが降伏するように、無畏の威徳を持つ菩薩だとされる。二十五菩薩中の尊容は、天衣をまとい手に楽器を持ち蓮の上に立つ、あるいは座った姿で表される。
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獅子吼菩薩
「増補諸宗 佛像図彙(ぞうほしょしゅう ぶつぞうずい)」(1900)より
ページ:v02p013
土佐秀信著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : public domain二十五菩薩の一尊として。