ルシファー
Lucifer
「ルキフェル」とも。旧約聖書「イザヤ書」などに見える天使あるいは堕天使。名前は「光を与える者」、「炎を選ぶ者」あるいは「金星(明けの明星/宵の明星)」を意味する。「イザヤ書」(14:12)には「お前は天から落ちた/明けの明星、曙の子よ」という文章が出てくるが、これによって後世ルシファーは堕天したと考えられ、「サタン(Satan)」の堕天する前の天使の名前、あるいはサタンと同義だとされるに至った。だが実際この文はバビロニア王ネブカドネツァルに呼びかけたものであり、今では誤読だと考えられている。
グリモア「グラン・グリモア(大奥義書)」に拠れば、「反逆の霊たちの君主にして王子」であり「皇帝」であり、三柱の主要な悪魔の一人とされる(他はベルゼブブとアスタロト)。「グリモリウム・ウェルム(真正奥義書)」では全く悪魔らしくない、最も美しい少年の姿であらわれるとされ、「サタナキア(Satanachia)」と「アガリアレプト(Agaliarept)」は配下だという。ほかにルシファーは「ミカエル(Michael)」と双子の兄弟とされることがあり、またミカエルと姿を同じくして浅黒い肌を持つとされることがある。