意富斗能地神
おおとのじのかみ
日本神話における男神。女神大斗乃弁神と共に神世七代の第五代に数えられる。古事記では「意富斗能地神」、日本書紀では「大戸之道尊(おおとのじのみこと)」、「大戸之邊(おおとのべ)」、「大摩彦尊(おおとまひこのみこと)」、「大富道尊(おおとまじのみこと)」などの名で記載される。大きな門(大戸)を象徴する神と見られるが詳細は不明。大地の凝固を神格化した神と考えられている。またその事に関連して、意富斗能地神を大斗乃弁神と共に「菌大明神(きのこだいみょうじん)」として祀る神社がある。
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大戶父尊󠄂(ヲヽトノチノミコト)
江戸後期
玉蘭斎貞秀著
「神佛図會」より
国立国会図書館蔵
Copyright: public domain天神㐧五代
大戶父尊󠄂 陽神 御歳二百億万
越前國羽田野社神躰是ナリ
大苫女尊󠄂 陰神 御歳二百億万
伊豆國阿野之社神躰是ナリ
此御卋五行の利有テ斧ハ鍼ヲ用竹木茅萱ヲ切取リ宮室ヲ作ル黒木柱竹スノ子茅屋根是ヲ木ノ丸殿ト申ス/下民ニ至リテワ土間ニ草ヲ引キ波毛ヲ以テフスマヲ作ル/是ノ時ヨリ穴居ヲ止ムニヨリ大戶大苫ノ御名有/君臣ト立玉フ番匠百工ノ最初ナリ/又此時ニ交易ノコト初ニシテ凢ソ皇神ノ教ハ天地造化ニ從テ諸品ヲ開ノ其功又大イナリ/草ヲ編テ苫ヲ作リ竹ヲサキテ細ク並ベ木ノ内皮ヲサキテ糸ヲ作リ糸ヲ以テ竹ヲアミ屋根先ニ長ク下ル是翠簾ノ初/下民ハ是ヲアラ〱ト作リ簾トス/鳥ノ觜ヲ以テ針ヲ作リ竹ヲ竿ニシテ魚ヲ釣初ム