沼河比売

沼河比売

ぬなかわひめ

日本記紀神話に登場する女神の一人で、何人かいる「大国主神(おおくにぬしのかみ)」の妻の一人。「ぬまかわひめ」とも読む。「古事記」に沼河比売の名で登場するほか、「先代旧事本紀」には「沼河姫(ぬなかわひめ)」ないし「高志沼河姫(こしのぬなかわひめ)」、「出雲国風土記」には「奴奈宜波比売(ぬながわひめ)」の名が見える。「高志(こし)」とは「越(こし)」、つまり越州のことで、「古事記」に拠れば大国主神はこの地に住んでいた沼河比売を妻にするため、沼河比売の家の外から求婚の歌を詠み、沼河比売もこでに歌で応え、翌日の夜に婚姻した。その後大国主神は正后である「須勢理毘売(すせりびめ)」の嫉妬を鎮めるためにもまた歌を詠んでいる。

「古事記」にはこれ以上のことは書かれていないが、「出雲国風土記」には「俾都久辰為命(へつくしいのみこと)」の子で大国主神との間に「御穂須須美命(みほすすみのみこと)」という神を生んだという。また「先代旧事本紀」には「建御名方神(たけみなかたのかみ)」が子神として記されている。

式内社である「奴奈川神社(ぬながわじんじゃ)」の祭神であるほか、諏訪大社の下社や美保神社の大后社などに祀られる。

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  • This Page Last Updated: 2026-02-01