仁和多利神
にわたりがみ
日本の東北地方における航海安全の神などとされる民俗神。「庭渡神」、「荷渡神」、「二渡神」などの漢字を当てる他、「見渡神(みわたしがみ)」、「宮渡神(みやわたしがみ)」、「根渡神(ねわたりがみ)」、「鶏大明神(にわとりだいみょうじん)」、「鬼渡大明神(おにわたしだいみょうじん)」とも呼ばれる。字の変異に伴ってその効験も異なり、例えば「荷渡」であれば荷物を安全に運ぶ交通安全の神、「鶏大明神」であれば鶏の頭を上下させて歩く様が咳をする人のしぐさと似ていることからか、百日咳の快癒を祈願する神、「鬼渡大明神」は坂上田村麻呂の鬼退治の話にちなんだ神名とされる。仁和多利神社は祭神を天水分神などの水の神とすることが多いため、元々は水と関係する神だったと見られる。
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