ナレアウ
Nareau
ミクロネシアのギルバート諸島における「アレオプ・エナプ」。蜘蛛の姿をした創造神、あるいはトリックスターであり、「ナ・レアウ(Na Reau)」、「ナアレアウ(Naareau)」、「ナーレアウ(Narleau)」、「ナルアウ(Naruau)」、「ナレウア(Nareua)」、「ナウル(Nauru)」、「ナ・アレアン(Na-Arean)」など島によってさまざまに異なる名前で呼ばれる。太初の神であるナレアウはムール貝で天地を作り、砂と水に交合を命じてナ・アシプとネイ・テウケズを生み出した。この夫婦神はさらに「テ・イカワイ=年長者」、「ネイ・マレナ=闇の女」、「テ・ナオ=波」、「ナ・キカ=タコの主」などを産み、最後に「若きナレアウ」を産んだ。若きナレアウは太陽と月、そして人間の祖先を作ったという。
若きナレアウは「テ・キキント(Te Kikinto)」とも呼ばれ、また太初のナレアウは若きナレアウと対比して「年老いたナレアウ」とも呼ばれる。
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