コタンコロカムイ
アイヌにおいて、シマフクロウを顕現体とするカムイ。名前は「村を領有するカムイ」の意。「モシリコロカムイ(=国を領有するカムイ)」とも呼ばれる。北海道に生息する最大種の猛禽類の一つであり、力強く暗視能力を持ち、正面にあるほかの鳥には無い眼の配置などに、アイヌ人は深く感銘を覚えたらしく、格の高いカムイとされている。キムンカムイ(熊のカムイ)は山を領有し、レプンソッキコロカムイ(シャチの主のカムイ)は海を領有するのに対して、コタンコロカムイはコタン(里)を領有するカムイとして考えられていた。
国造りの伝説においては犬のカムイであるレエプカムイと共に国造りの神であるコタンカラカムイに同行し、夜の間魔物たちに国造りを邪魔されないように見守る役目を負った。国造りが終わった後はレエプカムイと共に地上で子孫を繁栄させ、アイヌ(人間)達を守護することになった。
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