蝎宮

蝎宮かつぐう

Vṛścika

密教の宿曜道における十二宮の一つ。サンスクリット名を「ヴリシュチカ(Vṛścika)」といい、サソリを意味することから蝎宮、「蝎神(かつじん)」、「蠍宮(かつぐう)」、「天蠍宮(てんかつぐう)」、「蝎虫宮(かっちゅうぐう)」と訳すほか、音から「毘梨支迦(びりしか)」とも呼ばれる。西洋占星術における蠍座にあたり、期間としては立冬から小雪に至るまで(10月から11月にかけて)を指す。また二十七宿の氐宿房宿心宿にあたる。病気や禁忌を司るとされ、胎蔵界曼荼羅では西方(下側)にサソリの形で描かれる。

種字は「वृ(vṛ)」、真言は「唵毘利支迦波多曳莎呵(おんびりしかはたえいそわか)」。

画像
蝎宮の画像[1]サムネイル
地域・カテゴリ
キーワード
文献
  • This Page Last Updated: 2021-07-06