カバンダ Kabanda 叙事詩「ラーマーヤナ」に登場する、インドにおける悪魔の一種。名前は「樽」を意味する。アスラ族の一員で、インド中部にあったとされるダンダカの森に住んでいる。山のように巨大な体をしているが頭がなく、胸に目が腹に口がある。また腕が極端に長いという。元々カバンダはガンダルヴァに属す者だったが、インドラの戦ったときにヴァジュラ(金剛杵)で頭を打たれて、頭が体にめり込みこのような姿になったとされる。カバンダは死んだあと再びガンダルヴァとして生まれ変わったという。 地域・カテゴリ インド亜大陸 インド神話・ヒンズー教 文献 03 10 11