経津主神

経津主神

ふつぬしのかみ

日本神話に登場する神、「日本書紀」のみに登場し、「古事記」では語られない。「斎主神(いわいぬしのかみ)」、「伊波比主神(いわいぬしのかみ)」ともよばれる。その出自には諸説あり、岩石を司る神である「石筒之男神(いわつつのおのかみ)」と「磐筒女命(いわつつのめのみこと)」との間に生まれた子とも、「伊邪那岐命(いざなぎのみこと)」が「火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)」を惨殺した時の血が天安河(高天原にある川)の川原にあった五百筒磐石(いおついわむら)に滴り落ち、その血から生じた神だとも、五百筒磐石から生まれた神だともいわれる。経津主神の「経津(フツ)」とは刀が物を分断する音を表すものであり、刀剣とその威力を司る神とされる。「古事記」においては「建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)」は別名として「建布都神(たけふつのかみ)」、「豊布都神(とよふつのかみ)」という名を持っており、「日本書紀」においては建御雷之男神と経津主神は地上に降り「大国主神(おおくにぬしのかみ)」に国を譲るよう交渉する役目を命じられるため、このニ神は同一神ではないかという説もある。

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  • This Page Last Updated: 2026-02-01