秤宮ひょうぐう
Tulā
密教の宿曜道における十二宮の一つ。サンスクリット名を「トゥラー(Tulā)」といい、秤(はかり)を意味することから秤宮、「秤量宮(ひょうりょうぐう)」、「天秤宮(てんびょうぐう)」、「秤量神主(ひょうりょうじんしゅ)」と訳すほか、音から「兜邏(とら)」とも呼ばれる。西洋占星術における天秤座にあたり、期間としては寒露から霜降に至るまで(9月から10月にかけて)を指す。また二十七宿の角宿、亢宿、氐宿にあたる。宝庫を司るとされ、胎蔵界曼荼羅では西方(下側)に秤の形ないし秤を持った人の姿で描かれる。
種字は「तु(tu)」、「श(śa)」、真言は「唵兜羅波多曳莎呵(おんとらはたえいそわか)」。
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秤量宮(ひんりやうきう)
「増補諸宗 佛像図彙(ぞうほしょしゅう ぶつぞうずい)」(1900)より
ページ:v03p018
土佐秀信著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : public domain十二宮(十二宮)の一尊(十二)として
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秤宮
国訳秘密儀軌編纂局 編
「新纂仏像図鑑 天之巻」より
国立国会図書館蔵
Copyright: public domain