エイル
Eir
北欧神話における、医療の神でアサ神族の女神。父母はともに不明。優れた医者であるということを除いては神話でも多くを語られておらず、棲んでいる場所も不明である。
ヨツン(巨人)族の国「ヨツンヘイム(Jotunheim)」に棲むメングラッドの侍女とされる。メングラッドの館「ガストロープニル(Gastropnir)」の近くにある山「リュフヤベルグ(Lyfjaberg=「治癒の丘」の意)」において、メングラッドは彼女の侍女達9人と共に、救いを求める病人や貧しい者たちを救済しているが、エイルはその侍女のうちの一人であり、特に「親切な者」と呼ばれている。残りの8人の侍女達の名前は明らかにされておらず、エイルのみが医療を司るアサ神族の女神として、神々の名を連ねた目録の中にその名前を記載されている。
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