アツカムイ
アイヌに信じられていたカムイの一人でモモンガを顕現体とする。名前は「多く産むカムイ」を意味する。モモンガは一回で三匹から五匹ほどの子を産むが、アイヌではモモンガは鳥の一種とされ、一回で30匹もの子供を産むと信じられていた。このためアイヌでは妻に子供がなかなか生まれないとき、モモンガの肉を夫が妻に食べさせるという習慣があった。ただしこれが妻にばれると多産の効力を失うだけでなく、全く子供を身篭らなくなってしまうとされたため、夫はモモンガの肉だとばれないように他の鳥の肉と一緒に食べさせたという。
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