アスタロト

アスタロト

Astaroth, Astarôt

別称
アステロト(Asteroth)

「アスタロス」とも。グリモアなどに登場する悪魔の一。その起源は古代セム族の豊饒と生殖の女神である「アスタルテ(Astarte, Astarete)」や、バビロニアの美の女神「イシュタル(Ishtar)」にあるといわれている。ソロモン王に封印された72柱の魔神の一人(→"ソロモンの霊")で、「レメゲトン(ソロモンの小さな鍵)」の第一部「ゴエティア」や「悪魔の偽王国」に拠れば、大公爵で、40の軍勢を率い、右手に毒蛇を携え、地獄のドラゴンに乗った、醜い天使(→エンジェル)の姿であらわれるという。アスタロトの吐く息は悪臭で害があるため、召喚者は魔術的な(銀の)指輪を身に着け、あまり接近しないように注意しなければならない。過去、現在、未来の事柄を見通し、全ての秘密を明らかにし、自由科学に精通しているという。また悪魔(堕天使)の堕落した経緯や罪について喜んで語るが、自分は自ら堕天したわけではないという。
グラン・グリモア(大奥義書)」に拠れば、大公であり、「ルシファー(Lucifer)」、「ベルゼブブ(Beelzebub)」とともに地獄の主要な悪魔とされる。「グリモリウム・ウェルム(真正奥義書)」ではアメリカに住処があり、「サガタナ(Sagatana)」(→サルガタナス)、「ネスビロス(Nesbiros)」(→ネビロス)を配下とする。「ホノリウス教皇の魔術書」では水曜日に王侯貴族や権力者たちの好意を得る目的呼び出される。「地獄の辞典」では「レメゲトン」や「悪魔の偽王国」で語られる姿に忠実に描かれている。
堕天する前は座天使(ソロネ)であったとされるが、熾天使(セラフ)とされる場合もある。

画像
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  • This Page Last Updated: 2026-02-09