アスカトル

アスカトル

Azcatl

アステカにおいて神ではないが、神話に登場し、ケツァルコアトルを案内する役を担う赤蟻。名前はそのまま「蟻」を意味する。アステカ神話では第5の太陽の時代(現在の世界)、新しく人類が創造されたあと、神々の次の仕事は新しい人類に食料を与えることだった。偶然トウモロコシ(メイズ)の種を担いで走っていたアスカトルを見つけたケツァルコアトルは、どこにそんな素晴らしい食料があるのかとアスカトルに尋ねるが、アスカトルは答えたがらなかった。しかしケツァルコアトルの嫌がらせと脅しに負けたアスカトルは、ついには食料のある場所───トナカテペトル(Tonacatepétl 「食料の山」の意)───を白状し、ケツァルコアトルをその山へ案内する。その後トナカテペトルはナナウアツィンの提案によって、4方位の風と雨の神、そして4人のトラロケによって分割され、植物の種は風によって四方の大地にばら撒かれた。

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  • This Page Last Updated: 2016-01-28