浅井比咩命
あさいひめのみこと
「近江国風土記」逸文に見える女神。霜速比古命の子神の多多美比古命の姪(あるいは妹の誤記か)にあたる神で、多多美比古命が夷服岳=伊吹山の神であるように浅井岳を司る神で「浅井岳神(あさいだけのかみ)」とも呼ばれる。夷服岳(多多美比古命)と浅井岳(浅井比咩命)で丈の高さを競った時、浅井岳が一夜にして大いにその高さを増したので多多美比古命は大いに怒り浅井比咩命の首を切ってしまったという。この首は琵琶湖まで飛び島となったが、これが竹生島であるという。竹生島にある「久夫須麻神社(つくぶすま じんじゃ)」は「浅井比売命(あざいひめのみこと)」として浅井比咩命を祀る。