アイヌラックル
アイヌ民族における英雄的なカムイ。オキクルミと同一視される。名前である「アイヌラックル」は「アイヌ(人間)みたいな人」といった意味があり、神(カムイ)であるにも関わらず地上でアイヌと共に暮らしたことから付けられた名前だとされる。「アイヌモシリ(人間界)」に顕現するときは人間と同じ姿になる。
コタンカラカムイが国造りのために地上に降りてきた時、同行したシマフクロウのカムイであるコタンコロカムイの止まり木としてハルニレのカムイであるチキサニカムイが誕生した。天上界にいた雷のカムイであるカンナカムイがこのチキサニカムイに一目惚れをしてそば近づいたが、ハルニレ(チキサニカムイ)に雷(カンナカムイ)が落ちた結果、チキサニカムイは火に包まれてしまった。この炎の中からアイヌラックルが生まれた。
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