ヴァーリ

Vári

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説明

北欧神話におけるアサ神族の一人でオーディンと女神リンドの息子。名は「小さな戦士」を意味するという説がある。ヘズによるバルドルの殺害は悪意の無い過失ではあったが、オーディンは肉親でであるバルドルの復讐のため、ヘズを殺さなければならなくなった。しかし、ヘズ自身もまたオーディンの息子であったため、この復讐はオーディンの手では出来ない。そのため、血族でありながら血族とは見なされない幼い子供が適任であったため、オーディンはリンドとの間にヴァーリをもうけた。

ヴァーリは生まれて一夜でヘズを殺し火葬にした。薪の上にヘズの亡骸を乗せるまでヴァーリは手を洗わず、髪の毛を櫛でとかなかった。復讐を終えて成長したヴァーリは勇敢で大胆な戦士となった。強運を持っていたために、その手から放たれる矢は外れることはなかった。ヴァーリは神々と巨人族の最後の戦い(ラグナロク)を生き残り、現在の世界が滅んだ後に生まれる新世界の神になると予言されている。

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参考文献

  • 01
    西洋神名辞典 DICTIONARY OF GODDESSES AND GODS
    • 監修:山北篤
    • 著者:稲葉義明、桂令夫、他
    • 発行者:高松謙二
    • 発行所:株式会社新紀元社
  • 09ヴィジュアル版
    世界の神話百科 ギリシア・ローマ/ケルト/北欧
    • 著者:アーサー・コットレル
    • 翻訳:松村一男/蔵持不三也/米原まり子
    • 発行者:成瀬雅人
    • 発行所:株式会社原書房

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