散脂大将(さんしたいしょう)

Pañcika, Pāñcika

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説明

仏教において毘沙門天の眷属とされる夜叉ないし羅刹で、八大夜叉大将の一人で鬼子母神の夫としても知られる。「パンチカ(Pañcika)」ないし「パーンチカ(Pāñcika)」というヤクシャを元にしており、「散脂大将」のほか、様々に音写される(下表参照)。毘沙門天に従いあらゆる生き物の善悪を推し量り守護する神だという。髪の逆立った忿怒相で、甲冑を身に着け左手を拳にして右手に長柄の戟を持った姿で表される。八大夜叉大将の他にも二十八部衆や二十天に列される。

画像一覧

散脂大將

国訳秘密儀軌編纂局 編
「新纂仏像図鑑 天之巻」より
国立国会図書館蔵
Copyright: public domain

散脂大將(さんしたいしやう)

「増補諸宗 佛像図彙(ぞうほしょしゅう ぶつぞうずい)」(1900)より
ページ:v04p007
土佐秀信著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : pubric domain

觀音廾八部衆(→二十八部衆)の一尊として

キーワード

参考文献

  • 47密教辞典
    • 編集:佐和隆研
    • 発行者:西村七兵衛
    • 発行所:株式会社法藏館

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散脂大将(さんしたいしょう)

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