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説明
中国道教の教理において最高位に位置する三神の総称。「三清尊(さんせいそん)」とも呼ばれる。宇宙の始まりにおいて無から一(妙一という)が生まれ、一から三(三元という)が生まれた時、この三元それぞれから化生したのが三清道祖である。すなわち第一の混洞太無元からは天宝元尊(元始天尊)が、第二の赤混太無元からは霊宝天尊(太上道君)が、第三の冥寂玄通元からは神宝天尊(太上老君)が化生したとされる。彼らはそれぞれ玉清境(清微天)、上清境(禹余天)、太清境(大赤天)という場所に住み、これを合わせて三清境(三天)という。また、それぞれ洞真部、洞玄部、洞神部と称する集成経典「道蔵」の根本部分の教主であり、これを合わせて三洞という。道教の寺院では必ずこの三神を本尊のように祀る。
関連項目
参考文献
- 02東洋神名辞典 DICTIONARY OF DETIES AND DEVINES
- 監修:山北篤
- 著者:桂令夫、草野巧、久保田悠羅、他
- 発行者:高松謙二
- 発行所:株式会社新紀元社
- 07ヴィジュアル版世界の神話百科『東洋編』 エジプトからインド、中国まで
- 監修:近藤二郎、中村忠男、前田龍彦
- 著者:レイチェル・ストーム
- 翻訳:山本史郎、山本泰子
- 発行者:成瀬雅人
- 発行所:株式会社原書房
- 37道教の神々
- 著者:窪徳忠
- 発行者:堤たち
- 発行所:平河出版社