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説明
バビロニアにおける大地母神。シュメールにおけるキに相当する。男性原理を表す夫のアンシャルと対応して女性原理を表す。語義は「大地の果て」。バビロニアの英雄詩「エヌマ・エリシュ」("高きに居るころ")では、太初の神「ラーム(Lahmu)」と「ラハム(Lahamu)」に続く二番目に登場した夫婦だと謳われている。これらの夫婦はどちらもアプス(真水)がティアマト(塩水)と混じりあったときに誕生した。アンシャルとキシャルから、天空神アヌ、真水の叡智の神エアや空に住む神イギギ、地上と黄泉の国に住む神アヌンナキが生まれた。
参考文献
- 07ヴィジュアル版世界の神話百科『東洋編』 エジプトからインド、中国まで
- 監修:近藤二郎、中村忠男、前田龍彦
- 著者:レイチェル・ストーム
- 翻訳:山本史郎、山本泰子
- 発行者:成瀬雅人
- 発行所:株式会社原書房