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説明
日本記紀神話に登場する女神。「石長比売」は古事記での表記で、日本書紀では同訓で「磐長姫」と記される。大山津見神の娘で木花之佐久夜毘売とは姉妹だとされる。名前は岩のように長い生命を司る神力を表したもの。天孫邇邇藝命が木花之佐久夜毘売に一目ぼれして求婚したとき、大山津見神は是非にと姉の石長比売も献上した。ところが木花之佐久夜毘売と違って石長比売は醜かったため、邇邇藝命はすぐに石長比売を送り返してしまった。実は木花之佐久夜毘売は華やかな繁栄を、そして石長比売は長々しい永久不変の生命を司る女神であった。天孫皇族が不老長寿でなくなったのはこの時からだとされている。
関連項目
キーワード
参考文献
- 15Books Esoterica エソテリカ事典シリーズ日本の神々の事典 神道祭祀と八百万の神々
- 編集:増田秀光
- 発行者:中村雅夫
- 発行所:株式会社学習研究社
- 18日本の神様読み解き事典
- 著者:川口謙二
- 編集:川口謙二
- 発行者:芳賀啓
- 発行所:柏書房株式会社
- 21古事記(上)-全三巻-
- 発行者:野間佐和子
- 発行所:株式会社講談社
- 22日本書紀(一)〔全5冊〕
- 発行者:山口昭男
- 発行所:株式会社岩波書店