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説明
「古事記」において、大国主神の子孫の系譜が語られる段に記されている名義不詳の神。国忍富神とともに速甕之多気佐波夜遅奴美神の親神とされる。「八河江比売(やがわえひめ)」という別称があるが、これも名義は不詳である。岡山県倉敷市にある「足高神社(あしたかじんじゃ)」は現在大山津見神、「石長比賣命(いわながひめのみこと)→石長比売」、「木之花咲耶比賣神(このはなさくやひめのかみ)→木花之佐久夜毘売」を祭神とするが、一説に葦那陀迦神を祀っていたとされる。また滋賀県甲賀市にある「矢川神社(やがわじんじゃ)」は祭神を「大己貴命(おおなむちのみこと)→大国主神」と「矢川枝姫命(やがわえひめのみこと)」としており、矢川枝姫命は八河江比売=葦那陀迦神のこととされる(ただし古事記には応神天皇の妃の一人として「矢河枝比賣(やがわえひめ)」の名前が見える)。
参考文献
- 21古事記(上)-全三巻-
- 発行者:野間佐和子
- 発行所:株式会社講談社