市寸島比売命

いちきしまひめのみこと

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説明

日本記紀神話における海を司る女神。宗像三女神の一人で、天照大御神須佐之男命が赤心を証明するために行われた誓約(うけい)によって生まれた神。「いちき」は「斎(いつき=かみをまつる場所)」の転訛と考えられる。古事記では「市寸島比売命」、「狭依毘売命(さよりびめのみこと)」、日本書紀では「市杵島姫(いちきしまひめ)」、「瀛津島姫(おきつしまひめ)」と記される。宗像三女神の名称には日本書紀と古事記の間で混同が見られるが、「古事記」によれば市寸島比売命は胸形(むなかた=宗像)の中津宮(大島)に坐す、とされている。現在の厳島神社は宗像三女神を祭神として祭っているが、元々の社名を「伊都伎島(いつきしま)神社」といい、古代は市寸島比売命一神のみを祀っていたと考えられている。

関連項目

キーワード

参考文献

  • 15Books Esoterica エソテリカ事典シリーズ
    日本の神々の事典 神道祭祀と八百万の神々
    • 編集:増田秀光
    • 発行者:中村雅夫
    • 発行所:株式会社学習研究社
  • 18日本の神様読み解き事典
    • 著者:川口謙二
    • 編集:川口謙二
    • 発行者:芳賀啓
    • 発行所:柏書房株式会社
  • 22
    日本書紀(一)〔全5冊〕
    • 発行者:山口昭男
    • 発行所:株式会社岩波書店

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