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説明
ウェールズ神話に登場する神秘的な美しい女性。名前は「花から生まれた者」ないし「花の顔」を意味する。彼女は神でも人間でもなく、グウィネス王国の王で魔術師でもあるマスと、アリアンロッドの兄弟でやはり魔術に長けていたグィディオンによって、魔術で花から呼び出された存在である。彼女はアリアンロッドの息子(グィディオンから見れば甥)であるレイの配偶者となるために呼び出された。というもののレイはアリアンロッドによって呪いがかけられており人間を妻にすることが出来なかったため、これをマスとグィディオンが哀れんで、ブロデイウェズを生み出したのである。ブロデイウェズとレイは幸せな日々を送っていたが、ある日レイが家を留守にしていたとき通りかかったペンリンの城主ゴロンウィとブロデイウェズは恋に落ちてしまう。ゴロンウィとブロデイウェズは周到な策を練りレイを殺そうとしたが、レイは辛くも逃れ鷲となって飛び去った。グィディオンとマスはレイの復讐としてブロデイウェズをフクロウに変えてしまった。
参考文献
- 09ヴィジュアル版世界の神話百科 ギリシア・ローマ/ケルト/北欧
- 著者:アーサー・コットレル
- 翻訳:松村一男/蔵持不三也/米原まり子
- 発行者:成瀬雅人
- 発行所:株式会社原書房