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説明
もしくは「グウィジョン」。島のケルト神話において女神ダヌの息子で知恵と魔法の神。妹でもあるアリアンロッドを妻に持つ。「トゥアハ・デ・ダナーン(ダーナ神族)」の精神的主導者であり、また魔法の達人でもあった。太陽神とされることもあるが、これは「無知を啓蒙する」知恵の光という意味での神格である。ウェールズの伝説「マピノギ」に語られている「樹木の戦い」を起こした張本人でもある。彼の兄が自分達の甥のマスが可愛がっている少女ゴーウィンに恋をしたので、彼女を手に入れるためにグィディオンはある策を練った。マスは戦争の為に出陣する時を除き、常に兄の上に少女を乗せていなければならなかった。グィディオンは魔術を使ってマスと隣国のプリデスとを戦わせ、その隙に兄にゴーウィンを襲わせたのだ。だが、彼自身は怒ったマスに魔法をかけられ、一年の間は鹿に、次の一年は豚、更にその次の一年は狼へと姿を変えられてしまった。グィディオンとアリアンロッドの間には波の子ディランと弓の名手セライという二人の息子がいる。
関連項目
キーワード
参考文献
- 01西洋神名辞典 DICTIONARY OF GODDESSES AND GODS
- 監修:山北篤
- 著者:稲葉義明、桂令夫、他
- 発行者:高松謙二
- 発行所:株式会社新紀元社
- 09ヴィジュアル版世界の神話百科 ギリシア・ローマ/ケルト/北欧
- 著者:アーサー・コットレル
- 翻訳:松村一男/蔵持不三也/米原まり子
- 発行者:成瀬雅人
- 発行所:株式会社原書房