アモン

Amon

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説明

エジプトの神で、ムートの夫。「アメン」とも。また「アムン」とも言う。名前は「神秘」、あるいは「見えざる者」の意。ムートの夫でコンスの父親とされる。本来はテーベの地方神に過ぎなかったが、第12王朝がテーベを首都として統一王国を作った時に、全国へと崇拝が広まり、第18王朝の頃にはエジプト全体の最高神とされるに至った。ヘリオポリスの最高太陽神レー(ラー)と融合され「アモン・ラー」と呼ばれ神々の王とされる。「見えざる者」の名の通り、神々の前にさえ姿を見せず、シューに懇願されたときでさえ雄羊の毛皮と頭をかぶった変装した姿で現われている。また自分の真の名を絶対に明かさない不可触の神であり、それゆえどんな神でさえ彼を傷つけることは出来ないという。また神々の魂であり人格、つまり神々のバーであるともされる。

はじめは羊頭の神として表されたが、中王国時代以後は一対の長い羽飾りを頭に載せ、顎鬚を垂らした人間として表された。聖獣は雄羊とナイルの鵞鳥。

画像一覧

アモンのシジル(紋章)

「The lesser key of Solomon, Goetia : the book of evil spirits」より
大英博物館(British Museum)蔵
Copyright : pubric domain

関連項目

キーワード

参考文献

  • 07ヴィジュアル版
    世界の神話百科『東洋編』 エジプトからインド、中国まで
    • 監修:近藤二郎、中村忠男、前田龍彦
    • 著者:レイチェル・ストーム
    • 翻訳:山本史郎、山本泰子
    • 発行者:成瀬雅人
    • 発行所:株式会社原書房
  • 30Truth In Fantasy 64
    エジプトの神々
    • 著者:池上正太
    • 発行者:高松譲二
    • 発行所:株式会社新紀元社

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