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説明
仏教において文殊菩薩、ないし大自在天の眷属とされる四姉妹天の一尊。サンスクリット名「アパラージター(Aparājitā)」は「打ち勝つことができない」、「征服すべからざる」といった意味を持つため「無能勝(むのうしょう)」と意味訳され、無能勝明王とは本誓を等しくするとされる。同訓で「阿波羅耳多」とも音写される。胎蔵界曼荼羅の文殊院において、ほかの四姉妹天とともに兄とされる都牟盧天の左手側下隅に配される。四姉妹天は四波羅蜜と対応しており、阿波羅爾多は金剛界曼荼羅の業波羅蜜菩薩に対応しているとされる。種字は「अ(a)」、「क(ka)」、三昧耶形は棒。
参考文献
- 43マンダラの基礎知識 密教宇宙の構造と儀礼
- 著者:越智淳仁
- 発行者:石原大道
- 発行所:有限会社大法輪閣
- 47密教辞典
- 編集:佐和隆研
- 発行者:西村七兵衛
- 発行所:株式会社法藏館