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説明
仏教におけるテンの一種。「都牟盧(とむろ)」とはサンスクリット名「トゥンブル(Tumburu)」を音写したもの。トゥンブルとはコリアンダーやベンガルガキの一種の果実を意味し、「椒(しょう)」と訳す場合もあるが、ここではヒンズー教において馬頭で描かれるガンダルヴァ(=乾闥婆)の固有名で、胎蔵界曼荼羅の文殊院の北端に配され、四隅に侍る阿爾多、阿波羅爾多、微誓耶、誓耶の四姉妹天の兄であるとされる。「兜牟盧(とむろ)」、「都牟盧(とむろ)」、「噇母嚕(とむろ)」(噇は瞳とも)などとも表記される。種字は「तु(tu)」、「क(ka)」、三昧耶形は棒。
参考文献
- 43マンダラの基礎知識 密教宇宙の構造と儀礼
- 著者:越智淳仁
- 発行者:石原大道
- 発行所:有限会社大法輪閣
- 47密教辞典
- 編集:佐和隆研
- 発行者:西村七兵衛
- 発行所:株式会社法藏館