海坊主
うみぼうず
日本の海に現れる妖怪。欧州でも似たような「シービショップ(海の教皇)Sea Bishop」と呼ばれる魔物が存在する。巨人の姿で頭がはげており船をひっくり返したり飲み込んだりする。かなり巨大でその一部分しか見えない場合でも数メートルから数十メートルあるといわれる。日本各地の海に出現し、船の積荷の中で一番大事なものを海に投げ込めば助かるという。
江戸時代に作られた寺島良安による絵入り辞典「和漢三才図会」には、「和尚魚」という漢字に「おしょううお」、「うみぼうず」の二通りの訓を当て亀の頭部分が坊主姿になった生物が紹介されている。