馬憑き

馬憑き

うまつき

日本における怪異の一種で、馬を殺した者に馬の霊が憑いて仇をなすことを言う。鈴木正三著「因果物語」、神谷養勇軒「新著聞集」などに見られる。馬憑きにあったものは馬屋で馬の真似をしたり馬のようにいなないたりするようになりついには死んでしまうという。「絵本百物語」に記される塩の長司には馬を殺して食べた男の腹に馬の霊が出入りして腹の中で暴れ苦しめる話があるが、これも馬憑きの一種と考えられる。

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  • This Page Last Updated: 2022-03-25