タガロ

タガロ

Tagaro

太平洋南西部ニューヘブリデス島(バヌアツ共和国)における精霊。「タンガロ(Tangaro)」とも呼ばれる。ある島では兄弟がなく、対立するスケ・ムトゥアという精霊がいるだけだが、ある島では10~12人兄弟とされ、その中にスケ・ムトゥアがいたりする。タガロは天空から来て人間やその他のすべてを作ったとされる精霊だが、スケ・ムトゥアは大地に属し、あらゆる物事を悪い方向へ向かわせようとする精霊であり、ついには大地の裂け目に追放され、そこで死者たちを支配することになる。人間を作る時、タガロは二本足に、スケ・ムトゥアは豚のように四本足で歩かせることを主張した。幸いタガロが勝ったために現在の人間は二本足で立って歩き、腕と手でもって自力で村を作れるようになった。タガロはポリネシアのタンガロアと何らかの関係があると考えられている。

地域・カテゴリ
文献
  • This Page Last Updated: 2016-01-28