タチェネン

タチェネン

Tatjenen

エジプトにおける大地と地下資源の神。「タテネン(Tatenen)」とも呼ばれる。エジプトのヘルモポリスにおいて成立した創世神話では、ヌンが原初の丘に原初の卵を置くことによって、卵の中から太陽神レーが誕生したとされる。この原初の丘を神格化したものがタチェネンであり、大地及び地下や冥界を司る神として信仰された。タチェネンが司る領域は鉱物や地下水脈に及び、時には大地から生える農作物もタチェネンの支配下にあるとされた。クヌムの角と二本の羽を刺した冠をかぶり、王権を表す笏とウアス笏を持つミイラの男性として描かれる。ギリシアにおいてはクロノスと同一視される。

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  • This Page Last Updated: 2016-03-03