スケルス

スケルス

Sucellos, Sucellus

大陸のケルト神話において、小川を意味する名前をもつナントスウェルタを妻に持ち、しばしばディス・パテルと同一視されるガリア人に崇拝される冥界神。髪が長く、ヒゲを生やしたずんぐりした身体をしていて、犬を連れており、手には雷撃の象徴であるハンマーを持っている。そのため別名「上手な打ち手」と呼ばれ、雷神とされることもある。ケルトでは彼の持つハンマーといつも連れている犬とが、冥界を表す記号だと考えられている。またスケルスは酒樽やビールのジョッキとともに描かれることにあり、これが麦やブドウの実りを意味するため、ハンマーが創造を意味する武器であることと合わせて、この神を豊穣神と位置付ける場合もある。このようにあまり神格が明確ではないが、少なくともケルト民族が自分たちの生と死について深い興味を抱き、その死への関心をスケルスに代表される神々に託していることは確かだ。

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  • This Page Last Updated: 2016-01-13