質多羅童子

質多羅童子しったらどうじ

Citrā

仏教において文殊菩薩の眷属とされる文殊八大童子、文殊五使者の一尊。サンスクリット名を「チトラー(Citrā)="斑"の意」といい、単に「質多羅(しったら)」と呼ばれるほか「質怛羅童子(しったらどうじ)」、「救護慧童子(くごえどうじ)」、「救護慧菩薩(くごえぼさつ)」などの名前でも呼ばれる。また「文殊師利使者(もんじゅしりししゃ)」と呼ぶこともある。文殊菩薩の普現色身の徳を司るとされ、胎蔵界曼荼羅の文殊院の南方(右側)中央より第三位に配される。その像容は黄色の身色の三髻の童子形で、月輪のその上に星型がついた杖の右手に持ち、左手は細葉の青蓮華を持った姿で表される。
種字は「मि(mi)」、「लि(li)」、「मृ(mṛ)」、密号は「吉祥金剛(きちじょうこんごう)」、三昧耶形は杖、印相は右手を拳にして親指を立てたもの、真言は「南麼三曼多勃馱喃弭履(なうまくさまんだぼだなんみり)」(質多童子真言・T0848)。「曩莫三滿多沒馱喃弭𭌆質多羅娑嚩賀」(質怛囉童子真言・T0852)

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  • This Page Last Updated: 2022-02-23