シクソープ Sik Sawp 北ミャンマーのカチン族(中国で言う景頗(チンポー)族)の世界創世神話に見える女性の精霊。世界の始まりには、霧の塊が幾つも漂っていた。次に「中つ国(天穹のことだと考えられる)」が生成された。最後に神の力によって大地が固まった。大地にはありとあらゆる精霊が住んでいたが、長年立つ間に姿を消してしまった。そこで登場したのが女で天の精霊であるシクソープ、男で地の精霊であるクリプクロープである。この二人はチャヌムとウォイシュンという精霊を生み、この二人から天地の万物が生まれたという。 地域・カテゴリ 東アジア 中国少数民族 景頗(チンポー)族(カチン族) 東南アジア インドシナ半島 ミャンマー 文献 02