蓐收

蓐收じょくしゅう

Rù shōu

中国において少昊と並び西方を司るとされる神。また秋の神、金(気)の神だとされる。「山海経」の西山経の西次三経や海外西経などに記される。それによれば太陽が沈む(西方にある)山だという泑山にいる神で、左耳に蛇をつけ、両龍(二匹の龍)に跨るという。また山海経中の郭璞の注によれば、金の神でもあり人面で虎の爪を持ち毛は白く钺(まさかり)を持つという。また袁珂が晉語二を引くところによれば、蓐收は天の刑罰の神で特に刑戮(死刑)の神であり、虢公(周の王族)の夢に現れ天に罰せられたことを告げたとされる。「呂氏春秋」中の高誘の注によれば、少昊の子「該」は蓐收であるという。また「春秋左氏伝」によれば、少昊には「重」、「該」、「修」、「熙」という四人の叔(兄弟の三番目のこと)がおり、金・木・水に長けており、重は句芒(東、春、木の神)に、該は蓐收(西、秋、金の神)に、修と熙は玄冥(北、冬、水の神)になったのだという。「淮南子」の天文訓によれば西方の帝は少昊であり蓐收はそれを補佐する神だという。

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  • This Page Last Updated: 2021-06-16