ジャーネ

ジャーネ

Giane

イタリアのサルデーニャ島に伝わる妖精。洞窟に棲んでいて、身長は1.5m程、長髪で鋼の爪を持ち、垂れ下がった乳を肩に担ぎ、毛皮を纏い動物の皮で作ったとんがり帽子をかぶっているという。ジャーネは織物に長けており、普段は糸紡ぎや刺繍をして暮らしている。彼らの服を一片でも手に入れること出来た人間は幸福になれるという。

しかしジャーネの性格は決して温厚でも人間に好意的でもなく、その美しい歌声を利用して洞窟に人間をおびき寄せ殺して血をすするとされる。しかも人肉を食べたジャーネは三日後には新しいジャーネを生み、背負ったかごに入れて連れ歩くとされる。またジャーネは占いにも長けており、小さな糸車をポケットに入れて持ち歩いており、糸車をじっと見ることで未来を予測できるという。現在に伝わる伝承では昔よりその姿は小さくなっているとされ、農夫の格好で洞窟で暮らしているともされる。

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  • This Page Last Updated: 2016-01-15