セタプ bSe khrab, Setrap チベット仏教における独自のチョキョン(=護法神=ダルマパーラ)の一人。名前は「漆皮の鎧」を意味する。忿怒形に変じたツァンパがセタプともされるため、「ツァンパ・タクポ(Tshangs pa drag po, Tsangpa drakpo)="怒れるツァンパ"の意」の名でも呼ばれる。赤色の身色で名前にもあるように漆皮の鎧を身に着け、多数の旗がついた兜を戴き、右手には巨大な棍棒を握り、左手は祈克印を結んだ姿で描かれる。 地域・カテゴリ 中央アジア チベット仏教 文献 56