施楽観音
せらくかんのん
仏教において変化観音(→観音菩薩)の一種であり三十三観音の一尊。「施薬観音(せやくかんのん)」とも呼ばれる。妙法蓮華経にある「如日虚空住(にょにちこくうじゅう)」を含む一節「或在須弥峯/為人所推堕/念彼観音力/如日虚空住(=たとえ須弥山の峰より人のために推し落とされたとしても、彼の観音の力を念ずれば、太陽に虚空にあるように宮中に浮かぶことができる)」に対応する仏尊とされる。左手を膝に置き、右手を頬に当て、蓮華を見る姿で描かれる。
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施樂觀音
「増補諸宗 佛像図彙(ぞうほしょしゅう ぶつぞうずい)」(1900)より
ページ:v02p015
土佐秀信著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : public domain三十三観音の一尊として。