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サマユンク

「サマイゥンク」とも呼ばれる。アイヌの文化英雄的なカムイであるオキクに随伴するカムイであり、名前は「傍らにいる者」の意。オキクミと同じく動植物や物品のような顕現体を持たず、アイヌモシにおいても人間の姿で行動する特殊なカムイ。神謡ではオキクミと対になって行動し、オキクミの兄と解釈されることが多い。オキクミの引き立て役であり、オキクミと異なり適切な判断力を持たないため失敗することが多く、ときに死んでしまったりもする。しかし、サマユンクが汚れ役なのは日高から西の伝承で、静内の東、旭川などでは立場が逆転する。また、オキクミの敵対者だったとする伝説もある。オキクミに同一化されずに残った人間体のカムイだと考えられる。

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  • This Page Last Updated: 2016-01-13