レッドキャップ
Red Cap, Redcap
妖精の一種で、イングランドとスコットランドの国境地帯、争いが絶えなかった呪われた古城に棲んでいるとされる。「ブラッディ・キャップ(Bloody Cap=血塗られた帽子の意)」、「レッド・コーム(Red Comb=赤い櫛の意)」などの名前でも呼ばれる。名前の通り赤い帽子をかぶった、小さく骨ばった老人の姿で、口から長い牙のような歯が突き出し、爪も残酷そうに尖っている。小屋で行き暮れた旅人が仕方無しに彼の古城に泊まると、肩に担いだ斧で打ち殺し、赤い帽子を新しい血で染め直すという。十字架か十字型の柄を持つ剣を見せると1本の歯を残して逃げ出すという。