ラ・リョローナ
La Llorona
メキシコの民間伝承における女性の怨霊。名前は「泣く女」を意味し、自分の子供を殺してしまった女がさすらううちに悪魔になったとされている。美しい女の姿をしているが、後頭部に穴が空いていることや、良く見ると眼の中に灰が溜まっていることでわかる。夜中に路地や森、海岸に現われ啜りながら振り返る、という仕草をする。時には嘆き悲しむ声だけが聞こえるときもある。人を見つけると息子を知りませんかと尋ねることもあるが、他の説話では男をおびき寄せて性交渉を行い、あげく男の肉を喰らうこともあるという。こういった状況に陥った場合、火のついたタバコをラ・リョローナの後頭部の穴に押し込めば、正体をあらわして逃げていくとされる。
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