応声虫

応声虫

おうせいちゅう

日本における人面疽を引き起こす怪物の一種。回虫のように人間の腹の中に棲み、奇怪な病気をもたらすという。元の姿は長さ30cm以上もある蜥蜴のような姿をしており、頭に角があるという。人間の腹の中に棲みつくとしばらく高熱が続いた後、腹の表面に口の形をした腫れ物が出来、人の口真似をしたり、食べ物を要求して宿主を困らせる。このため応声虫という名がついた。虫の嫌がる薬を飲ませると肛門から出てきたという。中国の「朝野検載」、「古今医統」といった文献に端を発するものだと思われる。

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  • This Page Last Updated: 2015-08-25