ノンモ
Nonmo
西アフリカドゴン族の神。ドゴン族は全ての死者は精霊、すなわちノンモになると考えられている。しかし、ノンモという名前はそれとは別に、創造神アンマから生まれ、父に河って世界創造を完成させた、原初の大精霊のことも指す。大精霊ノンモは男女の双子として登場した。ドゴン族では一対であることは物事の完璧な姿をあらわし、したがって男女の双子はもっとも神聖な存在と考えられる(アンマの長子ユルグは単独神であり不完全とされ、その為に完全に憧れ神に反逆する)。 大精霊ノンモは地上が不浄になったため天へと退いた父神に変わり、その神聖な仕事を受け継いだ。ノンモは降臨すると自分たちが誕生したアリ塚の中に宿り、原初の人間に男女対になる魂を与え、また母なる大地を浄化して世界に秩序をもたらした。
大精霊ノンモは上半身が人間で下半身が蛇の姿をしており、手には関節がなく舌が二股に分かれていた。これは蛇が不死の生命を象徴する動物と考えられたからである。
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