如来捨菩薩

如来捨菩薩にょらいしゃぼさつ

Tathāgatopekṣa

密教における菩薩の一尊。サンスクリット名を「タターガトーペークシャ(Tathāgatopekṣa)」といい、「タターガタ(Tathāgata)」は「如来」、「ウペークシャー(Upekṣā)」は「見落とし」や「無関心」を意味する。「如来捨菩薩」、「如来捨(にょらいしゃ)」と意味訳されるほか、「怛他誐多烏婆乞叉(たたぎゃたうばきしゃ)」などと音写する。四無量心(限りない衆生に対し救済を行おうとする、限りない利他によって発せられる四つの心)の一つである「捨無量心」を仏尊として神格化したもの。胎蔵界曼荼羅の釈迦院において上段北方(左側)より第一位に配する。その像容は菩薩形で左手に白珠を持ち右手は足に添え荷葉に座す姿で表される。
種字は「उ(u)」、「पे(pe)」、密号は「平等金剛(びょうどうこんごう)」、三昧耶形は白珠。

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  • This Page Last Updated: 2022-02-14