目目連

目目連

もくもくれん

日本の器物妖怪の一種。鳥山石燕の「今昔百鬼拾遺」に描かれたもの。誰も住まなくなった荒れ果てた空家の破れ障子に、まるで部屋の内部を覗くように無数の目が張り付いたもの。石燕は障子に無数の目が現れた様を、碁盤に置かれた碁石になぞらえ、碁打ちが碁盤に注いだ視線が変化して目目連になったとしている。石燕以前に目目連の話は見つからないため、石燕の創作である可能性が高い。山田野理夫の「東北会談の旅」にも目目連の話が出てくるが、これは名前を当てはめただけと思われる。それによれば、ずっと昔にけちな材木商が、お金をけちって汚い空家に泊まったところ目目連が出現したが、材木商は恐れるどころかこの目を集めて持ち帰り、目医者に売り飛ばしたという。

画像
目目連の画像[1]サムネイル
地域・カテゴリ
キーワード
文献
  • This Page Last Updated: 2021-05-31