禺彊ぐうきょう
Yu-chiang
中国における神で、海神で風神。また疫病を流行させる神でもある。「禺強」、「愚強/愚彊」、「愚京」とも書く。黄帝の孫にあたる。北海に住む海神としての禺彊は、魚のような身体や手足をして、二頭の竜に乗っているという。風神としての禺彊は、字(あざな)を玄冥といい、顓頊の臣下であるという。人面鳥身で、青蛇二匹を耳に飾り、さらに二匹を踏みつけている。海神としての禺彊と同じく、北方を支配しているという。また風神としての禺彊は、疫病を風に乗せて運び流行らせる疫神でもあり、至る所で人を傷つけると言われ、古来大いに忌み嫌われたので、やはり疫神である「伯強」と同様の存在だとする文献もある。北西の風は特に厲風(れいふう=病の風)と呼ばれ人々に恐れられたという。
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禺彊
「山海經(せんがいきょう)」(不明)より
ページ:v04p033
郭璞(伝)著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : public domain北海之渚中 有神 人面鳥身 珥兩青蛇 踐兩赤蛇 名曰禺彊
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第五十圖 禺彊
「山海經(せんがいきょう)」(不明)より
ページ:v03p022
郭璞(伝)著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : public domain海外北経図(4)
北方禺疆人面烏身珥兩靑蛇踐兩靑蛇〔宇玄冥水神也莊周曰禺疆立于北極一曰禹京一本云北方禺疆黑身手足乘兩龍〕
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